めるの備忘録

ゲーム、映画、本の感想を書きます。

90年代の映画という設定は気にするな『バズ・ライトイヤー』

 

はじめに

 実は私はトイストーリーの大のファンだ。

 恐らく私と同年代(20代)の人の大半は子供の頃にトイストーリー1,2を純粋に楽しみ、成長してから3を見て感動し、そして4で地獄を見たと思う。いや、4単体だけならそんなに悪くないとは思うんだ。3と相反することをやってるのが致命的すぎるんだ。

 そんなシリーズの最新作、というより外伝的な作品としてトイストーリーのメインキャラであるバズの原点、そしてバズたち玩具の持ち主の幼いアンディが見た映画という設定で本作が発表された。

 ただ、本作は公開前にちょっとした騒動が起きている。それは本作内での同性愛を描写したシーンが原因で一部の国で上映が中止になったという事件だ。

 一応私はマイノリティ側の人間ではあるのだが、こういったいわゆるポリコレ問題についてどう思っているのかと言うと……正直どうでもいいというのが本音だ。そういった要素があろうとなかろうと本当に内容に支障をきたすレベルのノイズになっていなければ特に問題なく楽しむことができる。

 もちろん過剰に配慮したような作品は少数派の人間としてもそんなに好きではない。

 だが、そういった要素が少しでもあると過剰に叩く人間のことは嫌いだとはっきりと言うことができる。

 最初に言っておくと本作で描写されている同性愛要素は本作オリジナルキャラのみで完結していて、バズはまったく関係ない。

 更に言うと同性愛要素は作中でさらっと描写されている程度でそれが重要な要素かと聞かれるとそういうわけではない。なんてことのない、普通のこととして流されている。

 だからこそ個人的にはこの程度のことでポリコレがどうのと叩くのは見ていない人間なんだなと思ってしまう。まぁ90年代に公開された映画っていう設定にこだわりすぎるとちょっとノイズになるかもだけどね。

 まあごちゃごちゃ言ってるけど正直私、そして一緒に見に行った同棲してる彼女も4よりおもしろければ何でも良いですよという気持ちで映画館に行きました。

 

独りで戦うバズ

 本作はテーマとして仲間と協力することの大切さを描いている。

 前半では自身のミスのせいで宇宙船が未知の惑星に不時着しそこから出られなくなってしまったことを悔いたバズが半ば暴走とも言える形で脱出の方法を探し、後半では仲間と協力して惑星に突如現れたザーグとロボット集団の撃破を目指すといった内容になっている。

 

 前半のバズは自分のせいで船員たちを巻き込んでしまったという自責の念に苛まれ、必死に事態を解決しようとする。

 脱出のために惑星の素材から燃料を作りロケットで実験をするのだが失敗……それだけならよかったのだが、なんとあまりのスピードの速さのせいでウラシマ効果が発生してバズにとっては4分間の実験だったはずが、惑星では4年も経過していたのだ。

 実験が失敗する度に4年という長い時間が経ってしまう。そこでバズは焦り何度も実験を繰り返す。当然その度に4年の月日が流れ、相棒であったアリーシャには恋人ができ、恋人との間に息子が産まれ、その息子が成長して女性と結婚してその間に娘が産まれる。そして最後には年老いたアリーシャは老衰で亡くなってしまう。ちなみにアリーシャの恋人のくだりが話題になった同性愛描写のところ。

 バズだけが年齢がほとんど変わらないまま周りだけが変化していく。それが見ていて本当に辛い。

 そしてアリーシャと恋人の描写についてだが、上でも書いた通り本当にさらっと流されている。作中で重要な要素というわけではなく、だからといって義務感による描写というわけでもない。個人的な考えではあるのだが、ポリコレ描写としてはわりと理想的なものではないのだろうか。

 ただこれ見てバズに大ハマリしたアンディはかなり大人だなとはなったけどネ!

 

バズとザーグの関係性

 後半のザーグとの戦いについてなのだが、実はザーグには本作で驚きの設定改変がされている。

 本作ではザーグはなんと独りで戦い続けた未来のバズという設定になっている。

 ……ただ正直ザーグがバズの父親という設定が元々のバズライトイヤーのものなのかただ単にトイストーリー2でやったスターウォーズのパロネタなのか記憶が曖昧なので後で2を見直したいと思います。そのためのディズニープラス。

 仲間を手に入れたバズとずっと独りだったザーグの対比は素直に盛り上がるし最後のバズの決断もめちゃくちゃ熱い。

 

好きなポイント

・溜めて後半で一気に爆発するストーリーが本当に最高

・バズとソックスの関係性。映画見た後にゲーセンでソックスのグッズ取ろうとお金を溶かしまくりました

・無能キャラパターンかと思いきやのまさかのボールペンの活躍で笑っちゃった

 

気になったポイント

・最初のテロップいる? 正直わざわざトイストーリーと絡めずにスピンオフ単体で勝負できた気もする

・謎の続編匂わせ

 

最後に

 色々と言われた本作だが、そんなことは問題なく素直に楽しむことができる……と言いたいのだが、やはり人によっては本家との繋がりが気になってしまうかもしれない。

 正直私もこれを見てバズの玩具を買ったアンディは感性がめちゃくちゃ大人だと思う。タイトルでも書いたとおりこの設定は気にしない方がいいとは思うのだが、映画冒頭で「これはアンディの見た映画だよ」ということを字幕で説明するシーンだけは本当にいらなかったと思ってしまう。

 ただポリコレがどうのとうだうだ言う前に是非見てほしい。それだけが私の望みです。

 

おしまい

BLEACHも続編やりませんか?『鋼の錬金術師 完結編 最後の錬成』

 

はじめに

me-rry.hatenablog.com


 前編を見たので当然後編も見てきました。
 前作で残念だった部分をかなり改善させていた完結編前編ですが、後編はどうかというと……ちょっと微妙な部分が多かったと個人的には思っています。

 

やはり尺不足
 前編はエドとリン、そしてホムンクルスのエンヴィーがグラトニーによって捕食されたところで終了する。
 後編はグラトニーの体内から脱出するところから始まる。そしてその後はブリッグズでのスロウスとの戦闘、約束の日での最終決戦と続いていくのだが、まあ予想通り尺が足りないためかなりテンポよく進んでいく。
 その犠牲として目立つのはホムンクルスたちとの決着だ。仲間に捕食されるという皮肉な結末を迎えたグラトニー、人間に嫉妬していることを指摘され自ら賢者の石を破壊して自害したエンヴィー、シンプルに賢者の石を使い果たして敗北したスロウス、この三人が個人的には尺不足の犠牲になっていると思う。あとスロウスは少しCGの出来が悪い気がする。
 もちろん原作のストーリーが素晴らしく、本作もほぼ原作通りの内容なのでつまらないというわけではない。だが、だからこそもっとじっくりやってほしかったなというのが本音だ。
 ただ約束の日後半、特にお父様やラースとの戦いはかなり迫力があって高評価だ。それにお父様がホーエンハイムを取り込んだ姿がかなり不気味で好き。
 余談だが原作でもかなり好きで読んだ時に思わず泣いてしまった「勝てよ 兄さん」のシーンは映画でも泣いてしまった。それって結局原作がいいだけですよね?と聞かれると返答に困ってしまう。

 

まさかの改変
 実は完結編には原作では超重要キャラであるティム・マルコーが登場していない。

 マルコーは原作では初登場時すぐ死ぬと思われていたが実際には最後まで活躍し続けるキャラなのだが、ハガレンってわりとそういうキャラ多いよね、映画ではなんと5年前の前作にて死亡している。多分この時は完結編なんて考えてなかったんだろうなって。

 彼が死亡したことによって映画最終盤でとんでもない改変が起きている。それは……

 

マスタング大佐の視力が回復しない

 

……は?


 人柱の数合わせをするために無理矢理人体錬成をさせられ、その代償として視力を失ってしまったマスタング大佐なのだが、原作ではお父様を撃破した後マルコーの持つ賢者の石によって視力を回復する。
しかし前述した通り映画ではマルコーが死亡してしまっているためマスタング大佐の視力は回復せず、ホークアイ中尉と共に回復の方法を探しにいくという結末になっている。
しかし、リンはグリードの残した賢者の石をちゃっかり獲得している。それを使えばよかったのでは?と言いたいところではあるが、そうなるとリンが皇帝になることができなくなるので難しいところだ。

 

最後に
 やはり中編があってもよかったと考えそうになるが、スロウスのCGや終盤の背景の合成感を考えると中編を挟めば更に酷いことになっていたかもしれない。なのでまあこれでよかったのだろうと無理矢理言い聞かせることしかできない。
 ただストーリー自体は本当によかったので是非大画面で観てほしい。
 ストーリーを褒めると結局のところ原作がいいだけですよね、となるので最後に映画版独自の良さをひとつ挙げると、それはメイを演じるロン・モンロウさんの演技力が徐々に上がっていくことだ。
 前編ではかなり片言で聞きづらいシーンも多いのだが、後編終盤ではかなり流暢になっている……気がする。ただ慣れただけだろとは言ってはいけない
 ……そういえば実写版がっこうぐらしを見た時も似たような楽しみ方してたな。

 

おしまい

ジョジョ4部も続編待ってます『鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカー』

はじめに
 みなさんは今話題の邦画を見ましたか!!??
 豪華俳優陣に圧倒的なCG、人気作品を原作とした話題作……

 

 そう、『鋼の錬金術師』ですね。

 


 ちなみに『シン・ウルトラマン』はタイミング逃してまだ見れてません。

 続編発表時、流石に私も「続編作れたの!?」って驚いたよね。
 一応前作も映画館ではないけど見てます。言うほど酷い作品じゃないけど良作かと聞かれると少しもにょる。
 コスプレ感の強いキャラクターたちなのに大泉洋はただの大泉洋、何故か火炎放射となっているマスタング大佐、棒立ちアクション(これはまあメインヴィランがラストなのとマスタング大佐の戦闘スタイルも原因ではあるけど)とファンからすると複雑な心境になる出来ではあった。
 その問題がどうなったかというと……意外と正当進化した作品なので感想を語ります。

 

原作通り
 はっきり言うとストーリーはほぼ原作エピソードの順番を変えただけなので語ることはあまりないです。
 一応簡単に説明すると、本作は原作のスカー編とリンの登場後のエピソードを混ぜ合わせたものとなっている。ちなみに私はハガレンで一番好きなエピソードがスカー編で一番好きなキャラはリン(正確にはグリリン)なので本作のストーリーはめちゃくちゃ満足しました。
 原作スカー編でも名シーンの両親の仇であるスカーを撃とうとするウィンリィや、そんな彼女が恨んでいるスカーを治療することで復讐の連鎖を終わらせるシーンが映画内でもちゃんと名シーンなのは偉いと思う……まあ楽しむためのハードルが下がってるって言われたら否定はできないんだけど。
 あと一番驚いたのは『銀の錬金術師』であるジョリオ・コマンチが登場したこと。普通にカットされると思ってたら映画開幕で登場して映画館で笑いそうになったよね。

 

コスプレ感は慣れれば気にならない
 前作で言われていたキャラクターのコスプレ感だが、流石にこれはあまり解消されたとは言えない。
 ただこれは個人的には前作の時点でそういうものだと割り切っていたのでそこまで気にはならなかった。
 それと本作から登場するリンたちシン国のキャラたちは衣装がかなり似合っている。それとリン役の渡邉佳祐さんがめちゃくちゃかっこいい。ジオウでもウォズが一番好きなので採点が甘めなのは理解してます。
 更にこちらも今作から登場のキング・ブラッドレイを演じる舘ひろしが渋すぎる。
 今作では尺の都合上すぐにブラッドレイがホムンクルスであることが明かされるのだが、その最中のリンとの戦闘シーンもかなり気合が入っている。
 前作では棒立ち気味だったアクションも、今作ではスカー、リン、ブラッドレイといった近接戦闘がメインのキャラが登場したことでアクションに動きがかなり増えている。ただエドについては……後半はやっぱりあんまり動かないかな。

 

尺……足りるか?
 今作は完結編の前編で、ストーリーはグラトニーにエド、リン、エンヴィーの3人が捕食され、グラトニーの体内に捕らわれたところで終了する。そして後編の予告が流れるのだが……ブリッグズ編とその後のスロウスとの戦闘が流れていて正直尺が足りるのか不安になっているというのが本音だ。
 前編後編じゃなくて中編も入れた方がよかったのでは……? とも思うがそうなると流石に予算がヤバそうではある。
 それとワンチャンカットされそうな気もするけど寺田心がどういう演技をするのかちょっと気になっているので是非後編ではプライドの登場も期待しています。

 

おわり

圧倒的ビジュアルの暴力『XXXHOLiC』

 すごい個人的な話だけど昔から神木隆之介くんと柴咲コウさんの顔がめちゃくちゃ好き。というか神木隆之介くんがもうアラサーなことに一番困惑してるのは俺なんだよね。

 

はじめに

 『カードキャプターさくら』を代表作とする超人気クリエイター集団CLAMPの作品である『XXXHOLiC』が実写化すると発表された時、恐らく本作を読んだことのある人の大半は『ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE-』(以下『ツバサ』)との関係がどうなるか疑問に思っただろう。

 『XXXHOLiC』は単独した作品ではあるのだが、同時に同作者の『ツバサ』と強い繋がりを持った作品でもある。ちなみに『ツバサ』を簡単に説明すると『カードキャプターさくら』などのキャラをスターシステムとして登場させている作品だ。

 そこが映画でどうなるか不安でもあったのだが、前述下通り私は主役2人のファンなので迷わず観に行った。なので感想を語ります。

 

ギャグと他作品要素は排除

 高校生の四月一日君尋(わたぬき きみひろ)は普通の人には見えないアヤカシを見ることができた。そのせいで彼は幼い頃から苦労し続け、ついには自殺一歩手前まで追い詰められてしまう。

 そんな時四月一日の前に赤い蝶が現れ、それに導かれるように彼は願いを叶える店に迷い込み、ミセの主人である壱原侑子と出会う。

 四月一日の願いはアヤカシが視えたり憑かれたりする体質を治すこと。しかしそれを叶える対価として一番大切なものを求められる。だが彼は体質のせいで周りとの関わりを避けていたこともあり大切なものが自分でもわからなかった。

そこで侑子の提案で四月一日は大切なものを見つけるために半ば強制的に家事手伝いとしてミセで働くことになる……というのが序盤の簡単なあらすじだ。

 原作はギャグ要素も多く、四月一日はツッコミ役で侑子はボケることが多いのだが、映画ではギャグ要素はほぼ削られシリアスがメインとなっている。更に前述した『ツバサ』との関係性も排除されている(まあこれは当然といえば当然)。

 好みは分かれそうだが個人的には尺に収めるためには妥当な判断かなって感じ。まあ本作がちゃんと尺足りてるかって聞かれるとそれはまた別の話なんだけどネ!

 

一気に原作ラストまで

 本作の敵は女郎蜘蛛(一応原作にもいるキャラ)とその手下のアカグモ(こっちはオリキャラ)。女郎蜘蛛は四月一日の持っている力を求めて彼に近づく。そして女郎蜘蛛の甘言に惑わされてしまった四月一日は永遠に4月1日を繰り返す世界に囚われてしまう。

 四月一日は囚われる前に自分の行動のせいで友人の百目鬼静と九軒ひまわりを傷つけてしまったり、母親が自分が原因で亡くなったことを思い出したというのもあり、思考を停止して平穏な日常を楽しんでいた。しかし、百目鬼とひまわりの真意を知り、新しい明日を求めて女郎蜘蛛と対峙する……のが後半の内容だ。

 私が後半……というか女郎蜘蛛が登場するシーンではずっと(女郎蜘蛛めちゃくちゃエロいな……)と思っていた。原作でも露出度の高い服を着るキャラではあるのだが、なんというか実写化して更にコスプレ感が薄いせいか生々しさがやばい。ついでにアカグモもなんか一々エロい。

 本作は衣装にも気合が入っていて侑子が着る大量の衣服や女郎蜘蛛のビジュアルも大きな魅力の1つだ。

 

 ラストは是非映画館で観てほしいのだが、過程は別物と言っていいほど異なるが四月一日は最終的に原作とほぼ同じ選択をする。ただこれは原作を知らないと少し違和感を抱いてしまうかもしれない。更に四月一日と侑子の正体についても本作ではカットされている。まあ前者は『ツバサ』との関わりがあるから仕方ないけど。

 しかしそんなことよりも最後の四月一日を演じる神木隆之介くんの雰囲気が妖艶すぎて本当にやばい。あれは死人が出るレベル。

 

最後に

 ミセに何か問題を抱えた人が現れてそれを解決するというパートがほぼダイジェストで済まされているというせいもあり本作は正直別物なのだが、本作のビジュアルは本当に圧倒的で、深いことは何も考えずに大画面で圧倒的な映像を楽しむだけでも十分に価値があると思う。ただやっぱり観終わったら原作にも触れてほしい。正直私も結構忘れてるので今単行本を集め直しているところです。

 手放しで褒められる出来というわけではないのだが、個人的にはかなり満足した作品だ……嘘、もっとマルダシとモロダシがわちゃわちゃしてるシーンが見たかった。

 

おしまい

今年買った百合漫画の話がしたい。 2022春

もう4月終わるってマジ!!!???

 1年の1/3が消化してしまったという事実に驚くしもう悠長にカクテル歌ってる場合じゃないっスね。

 本当はゲームや映画の完走をたくさん書きたいけど、今年初めに転職してからクソ忙しくてほとんどそれらに時間を割けなかったのでとりあえず4月までに買った百合漫画の話をします。

 まあ仕事以外にも4月中は毎日漫画BANGで『高校鉄拳伝タフ』を読んでたってのもあるんやけどな。なにっ

 

きたない君がいちばんかわいい

 

 

 5巻……ついに完結しましたね……2人は永遠になったので誰がなんと言おうとハッピーエンドです。

 人によってはしばらく本棚に封印しそうなラストなんだけど、私は何故か毎日のように読み直してその度に壊れていくあいちゃんとメンタルが病みまくってた頃の自分が重なって胃痛に苦しんでいる。

 普段電子書籍で買ってるが今回は特典目当てで紙で複数冊購入した。ただメロンブックス特典リーフレット異世界転生編が洒落になってなくて笑っちゃった。

 ちなみに公式での略称は「きたかわ」。だが私はその4文字を見ると勝手に頭の中で「なんかきたなくてかわいいやつ」という存在しないタイトルが浮かび上がってしまうので、私は「きたきみ」と呼んでいる。

 

声がだせない少女は「彼女が優しすぎる」と思っている

 

 もうそれはLIKEじゃなくてLOVEなんよ!!!!!!!!!!!

 最新7巻を呼んでいる最中に百合オタクの感情が爆発して塵になりました。早く結婚してください。

 嫉妬する音ちゃんが可愛すぎるし、音ちゃんの心の声に自然と微笑んでいる菊乃もやばい。

 今まで友情だからこそ尊い作品だと思っていたんだけど、これからは考え方を改めようと思います。対戦ありがとうございました(全敗)。

 

彩純ちゃんはレズ風俗に興味があります!

 

 

 完全に風俗の沼にどっぷりと浸かってしまった彩純ちゃんが見てて面白すぎる。

 一番好きなのは後輩ちゃんとのデート回、自然と手繋いだりホテル街に入ったりしてて……もう最初期の彩純ちゃんはいないんだなって。

 タイトルと表紙見れば一発でわかると思うけど、エロ要素がメインなので頭空っぽにして読むとめちゃくちゃ楽しめるのでオススメ。

 

アンドロイドは経験人数に入りますか?

 

 こいつエロばっか読んでるな。

 行為用のアンドロイドとの百合というタイトル通りの作品。

 これも頭空っぽにして読むタイプの作品だしあんまり深くは語れないけど、個人的に好きな回は現在まだ単行本には収録されていない2人でラブホテルに行く回……壁になりてぇ。

 

どれが恋かがわからない

 

 

 大学で彼女を作ろうと決意したメイちゃんが5人の女性から好かれ、メイちゃんもまた5人に好意を抱いてしまう百合ハーレムもの。

 メイちゃんが性欲の塊すぎて笑うしかないんだけど、彼女の原点となっている失恋エピと似たような経験をしたことがあるのでめちゃくちゃ応援している自分がいる……。

 先日1巻が出たばかりなので今からでも間に合うから買おうな。そして沼に落ちろ。

 

 

 本当はもっと買ってるんだけどワクチン3回目を受けに行く移動中に急いで書いたのでこれくらいで勘弁してください。

 ちなみに個人的には百合だと思ってるんだけど、『タコピーの原罪』って百合漫画扱いでいいですか?

 

 おしまい

【ネタバレあり】これがいつかの明日……?『仮面ライダーオーズ 10th 復活のコアメダル』

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はじめに

 私が一番好きな仮面ライダーはウィザードです。簡単に説明すると寄り道はつまらないけど本編が死ぬほど面白いカブトとは真逆なタイプの作品。

 オーズも好きな作品なのだが、実は私はウィザード辺りまでリアルタイムで特撮を見ていない。

 所謂平成1期と呼ばれる作品はクウガから剣まで見ていて、そこから一旦ニチアサ作品からは離れていた。それから何年も経ち、Twitterでウィザードが話題になったタイミングで再び見始めたわけだ。

 なのでオーズ放送当時のことはあまり知らない。ただ後から見たとしても思い入れのある作品であることには変わりないので、今回は怒りはしないが少しだけ虚しくなっている。

 オーズ放送から10周年を記念して公開された本作だが、オーズ完結作と銘打っていたのもあり私は発表時少しだけ複雑な気持ちになった。映司とアンクが再会するのは嬉しいのだが、本編の終わり方が最高すぎて蛇足になってしまうのではないか。再会するにしても平ジェネFINALの時のような感じの方がいいのではないか。そんなことを考えていた。

 しかしどんなストーリーになるか楽しみだったのも事実で、私はウキウキで映画館へと向かった。……私の中であれは完結作ではなくパラレルワールドの話です。

 

唐突な復活、唐突な別れ

 物語の舞台はオーズ本編から10年後の2021年。世界は復活したグリードと古代オーズによって滅亡の危機を迎えていた。本編のメインキャラたちはレジスタンスを結成し脅威に立ち向かっていたが劣勢で、全滅も束の間だった。こういう展開をライダーで見るの何回目だ。

 そんな中、突然本編で消滅したはずのアンクが復活する。その理由は本人もわからない。状況に困惑しつつも、アンクは映司と再会を果たすのだが、他のキャラの口から衝撃の事実が明かされる。

 

『英司は古代オーズとの戦いで女の子を庇って大怪我を負ってから行方不明になっている』

 

 もう死亡していたものだと思っていたが、アンクが英司と会ったことを伝えると、本編ヒロインの比奈と共に英司の隠れ場に向かう。

 そこでグリードのウヴァの襲撃に遭うが、アンクがとあることに気づく。

 映司の中にある謎のコアメダル。そのことを訊ねると、ファンにとっても衝撃の展開となる。

 

『現在の映司は人工的に作られたコアメダルで生み出された人工グリードのゴーダが操っていて、映司本人は古代オーズとの戦いで瀕死の状態』

 

 ただ希望を失ったわけではない。アンクが憑依している信吾も瀕死の状態から復活した経緯がある。そのため、アンクは映司を取り戻すためにも表面上はゴーダと共闘して古代オーズと戦うことを決める……というのが本作の前半部分だ。

 前半部分で私が思ったのはグリードの扱いの悪さだ。

 私は声優のゆかなさんのファンということもあり、グリードの中ではメズールが一番好きなのだが、本作で彼女の戦闘シーンはほぼない。というより、ウヴァ以外のグリードは最初のレジスタンスとの戦闘以外戦う描写がなく、当然オーズとも戦わない。

 そんな彼らの末路は……ウヴァが敗走したことで失望した古代オーズによって全員が吸収されてしまうというもの。オリジナルキャスト再集結でグリード陣も例外ではなくそれを喜んでいた人が多かったが、そんな中でこんなことされたらそりゃ怒る人も出るよね。

 

記念作品でこのオチやるか?

 ゴーダと共に古代オーズを撃破するのだが、当然それでハッピーエンドとはいかない。

 古代オーズが貯め込んでいたメダルをゴーダが取り込んだことで共闘関係は決裂、映司の肉体は治癒されないままゴーダは出ていってしまう。

 暴走するゴーダと戦うため、アンクは映司に憑依してオーズに変身する。アンクが変身したのは本作初登場の新フォームである、タジャドルコンボエタニティだ。

 この展開は見ていて素直に熱かった。タジャドルコンボエタニティの動きに合わせて映司の幻影が現れて共に戦うというのも良い。ただ私はそれを見て『エルデンリング』の遺灰システムを思い出して少し笑いそうになってしまった。

 新フォームでゴーダを撃破し映司も復活してハッピーエンドとなると思ったのだが……

 

火野映司が完全に死亡してエンドロールが流れ始める。

 

 ……は?

 いや、は???

 Vシネについてはあまり詳しくないのだが、最近の東映はVシネでメインキャラを殺しがちというのは耳にしている。

 でもこれ10周年記念作品ですよね????

 オーズ完結作なんですよね???????

 あまりの展開に脳が理解を拒否する。目の前の光景を受け入れることができない。

 エンドロールと共に普段なら聴くだけでテンションが上がる本編OPの『Anything Goes!』のアレンジと原曲が流れるのだがテンションは下がる一方。

 流石にエンドロール後に何かあるだろと信じたがエンドロール終了直後に明るくなる劇場、私はしばらく席から立つことができなかった。

 今でも悪い夢なんじゃないかと疑っている自分がいる。だって人気作の10周年記念の完結作で主人公殺すなんてことある?

 

良かった点

・前述したがタジャドルコンボエタニティはめちゃくちゃかっこいい。

・鴻上会長はほんといつも楽しそうですね^^

 

気になった点

・映司の行動が若干解釈違いというか、クソデカ欲望の持ち主の映司の最後の願いがそれだけ??? とどうしても思ってしまう。

・バース、まさかの新フォーム……なのだが活躍は皆無。

 

最後に

 私は「公式が勝手に言っているだけ」と言い出す人が正直嫌いなのだが、今回ばかりは公式が勝手に言ってるだけです。

 映司は2022年現在もいつかの明日を求めて世界を旅しています。そう思わないとやってられないよ。

 

 それと現在放映されているリバイスも平成並に凸凹していて目が離せないのだが、個人的にはこれ何度目だよって感じの新世界創造オチをして、アギレラ様には是非さくらちゃんとくっつくかさくらちゃんに片想いする重めの女の子になってほしいです。そうなったらもう全部の文句あるポイントには目をつぶります。

 

おしまい

百合オタクは幸せになれない。『この△ラブコメは幸せになる義務がある。』

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はじめに

 作品のタイトルが発売時に発表時のものから変更されていること自体は別に珍しい話ではない。例えば……今私の頭の中にパッと思い浮かんだのが『ココロコネクト』と『這いよれニャル子さん』なんだけど、もしかして今時ライトノベルを読んでいる世代はこのタイトル出しても伝わらない説あります……?

 それはともかく、編集がタイトルを初期のものから変えることで中身の魅力を引き出したり、インパクトの強いものにするのが狙いなのだと思うが、今回紹介する『この△ラブコメは幸せになる義務がある。』もそんな作品の1つだ。

 本作は電撃大賞にて金賞を受賞した作品だが、その発表時のタイトルがこれだ。

 

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 もはやジャンル変わってるな?

 私は発表時にこのタイトルとあらすじを見て、勝手に「その喧嘩買った!」という気分で購入を決意した。

 

 最初に言っておくと私は所謂『百合に挟まる男』は一次創作ならどうでもいいし、二次創作でも「まぁ、こっちが見ないように自衛すればいい話だしな」と諦めている。

 なら何故この作品に反応しているのかというと、タイトルの危うさが気になったからだ。

 『百合』、そして『幸せ』なんて言葉をタイトルに使っておいてオチが男主人公とくっつくようなものであれば正直喧嘩を売っていると思われても仕方ないだろう。もちろん思想は作者の自由だが、上から目線で「やっぱり男女でくっつく方が幸せですよね笑」なんて思想をぶつけられてブチギレるのもこちらの自由だ。

 しかし、まだあらすじを読んだだけでオチを読んだわけではない。もしかしたら男主人公はただ協力するだけで最終的にヒロイン2人がくっつくオチかもしれない。それに加えて自身の目で直接見ないと意見を言えない性格もあり、本作の発売を楽しみに待っていた……のだが、発売直前に出た新刊情報でちゃっかりタイトルが変更され、ジャンルが『百合の皮を被ったヘテロ』から一般的な『三角関係もの』になっていた。そしてついでにメインキャラ3人全員が他作品のものと被るという奇跡の事故を起こしていたキャラ名も全員変更となっていた。

 

 ハッキリ言うと、私はタイトルの変更によって本作への興味を失っていた。

 それでもTwitterで何度か言及していたし、今更逃げるのもどうなんだと私は無駄な迷いをしていた。

 最終的には心の中で知らないおっさんに「退けば老いるぞ 臆せば死ぬぞ」と語りかけられ本作をkindleで購入した。

 様々な感情を抱きながら読破したため感想を語るが……正直退けばよかったなって後悔している。

 

なろう系ラブコメ主人公

 物語は主人公の矢代天馬が高校2年生に進級したところから始まる。平凡な男子高校生である天馬はひょんなことからクラスメイトの皇凛華が百合趣味を持っていること、そして彼女が友人の椿木麗良に片想いしていることを知ってしまう。

 天馬は麗良をナンパから助けたことで彼女から好意を寄せられている。凛華はそのことを利用して麗良と自分がくっつく計画を始動させる。

 巻き込まれた天馬も徐々に協力に乗り気になっていくのだが、3人に関係もだんだんと変化していき……というのが本作の簡単なあらすじだ。

 

 率直に言うとストーリー自体はよくあるダブルヒロインのラブコメだ。

 天馬も凛華の恋を応援するが、結局やっていることはヒロイン2人と交互にいちゃついてるだけだから百合オタクとしては一切好意を抱くことができない。百合オタクが買うような作品じゃないだろっていうのは本当にそうですねって感じ

 ヒロインの1人である麗良についてだが、天馬に好意を抱くきっかけとなった展開はまだ理解できる。しかしそれ以降は全肯定ヒロインになってしまいこちらにもいまいち魅力を感じない。主人公くんへの持ち上げが過剰すぎてなろう小説味を感じるレベルだ。

 もう1人のヒロインである凛華は……設定のほとんどが使い捨てだからそんなに語ることはないです。大体『WHITE ALBUM2』の冬馬かずさみたいな子だよ……というのは流石にいいすぎかも。

 

ひたすら不快な大人組

 メイン3人の他にもサブキャラとして教師の相沢真琴と、天馬の姉である矢代渚がいるのだがどちらも問題があって不快感が否めないのだが特に渚が読んでいて苦痛を感じるレベルだった。

 本作はかなり下ネタの表現が直球なのだが、渚はその下ネタを多発してくる問題児だ。

 正直私は渚が出てくる2章で1度読むのをリタイアしている。元々下ネタがそんなに好きではないというのもあるが、意味もなくそういったネタを連発してくるのがシンプルに不快だったからだ。

 この2人がいなくても作品が成立していた以上、どうしても「こいつらいる?」と思いながら読んでいたというのが本音だ。ただここは人によって評価が分かれるポイントかもしれない。

 

オチで台パンした百合オタク

 まあどんなに途中があれでもオチが良ければ全て良し!と私は半ば祈るような気持ちで本作終盤である4章を読んでいた。

 実際終盤では凛華が天馬のおかげで麗良に告白をする決意をして、もしかしたら今までの私の中での評価が裏返るんじゃないかと期待していた……していたよ。

 是非3人の関係がどうなるのかは本作を読んで確かめてほしいのだが、オチを読んだ私は叫びながら台パンをしました。なんでこのオチで最初タイトルに『百合』って付けてたんだ???????????????????????????

 

最後に

 ここまでブチギレている百合オタクだが、一応擁護しておくとこれは私がわざわざ地雷原に特攻して勝手に爆死しただけの話である。

 最初からヘテロ(男女カプ)のラブコメと思って読めば評価も変わっていくのではないだろうか。まぁそれでも初期タイトルでジャンル詐欺しかけた事実は変わらないんですけどね。しばらくは擦るからな

 

 そして無事爆散した私はその後kindleで大量に百合漫画を購入した。無限にTwitterで布教してる。

 

おしまい