広告が話題のゾンビ漫画を読んでみた
『抱かせろ』
『っ…‼』
『男の人っていつもそうですね…!
私たちの事なんだと思ってるんですか⁉』
……というセリフの漫画の広告を見たことがある人も多いと思う。
今ネット上でコラ画像が量産されているシーンだが、これは『ゾンビのあふれた世界で俺だけが襲われない』という作品の一幕である。
所謂クソ広告に分類される類だが、そのせいもあって実際に読んだことのある人は少ないだろう。
作品の内容を知らずにネタにするのが嫌いな私(決して逆張りやクソ漫画趣味ではない)は読んでもいない人たちによってコラ画像が大量に作られていく現状が正直嫌で、とりあえず自分で読んでみることにした。
— める💍 (@me_rry) 2021年9月13日
2021年9月13日現在コミックシーモアにて6話まで公開されていて、2話までは無料で読むことができるので、全話買うと大体400円程度になる。単行本1冊いかないくらいなので是非気になった人は読んでみてほしい。2話までが面白さのピークだけど。
ちなみに調べて知ったのだが、この作品は元々なろうに投稿されていたものが書籍化され、そのコミカライズ版今話題になっているので、原作の方もチェックしてみてほしい。(当然R18)
主人公が引くほどカス
主人公の武村雄介はある日外出中に奇妙な男(ゾンビ)に噛まれ、三日ほど寝込んでいた。その間に世界はウイルスの感染によって崩壊していた。しかし、何故か雄介だけは噛まれてもゾンビになることはなく、外を安全に闊歩することができた。そしてスーパーに弟たちと立てこもっていた藤野深月と出会い、例の広告シーンに繋がるわけだ。
雄介はゾンビ作品にありがちな抗体を持ったキャラであり、それを利用してなろう系主人公と化すのだが、まぁかなり性格に難のある人物だ。
ゾンビ化していた隣人の女性を実験と称してオ〇ホ扱いしたり、食糧の対価として深月を犯したりとやりたい放題だ。というより、行動がゾンビ映画に出てくる悪役のそれである。
基本的に行動理念は自分にとって得があるかどうかで、深月を支配するために敢えて彼女たちが籠城しているスーパーの食品売り場を解放しなかったりと最低の男だ。
当然感情移入することなんてまったくできず、読んでいる間は終始真顔だった。
チョロイン
今のところメインヒロインでもある深月だが、正直かなりちょろい。一応一度雄介によって命を救われているのだが、それで彼の蛮行を許すのはどうかと思う。
それと深月には幼馴染の男性がいて、彼に好意を寄せているような描写もある。NTRやんけ!
良かった点
・ほぼ毎回行為をするシーンが入るので需要はありそう。
・深月が本編を読んでみると思ったより可愛い。
気になった点
・何故抗体を持ってるかの説明は特にない(まあ他のゾンビ作品もそうでしょって言われたらそれまでか)
・なんで当たり前のように大型車を運転できてるの?(雄介は元サラリーマン)
・ライフラインがバリバリ生きてるの草(なんか普通に電気も水も通っているし雄介はPCやスマホも使っている)
最後に
最新話の6話のラストでは新ヒロインっぽい子が助けを求める場面で終わっているのだが、正直まったく興味が湧かない。多分雄介がなんとかしてその対価として身体を求めるんだろうなぁって容易に想像できる。
1話100円で読むことができるし2話までは無料で読めるので広告で気になった人は是非。……私はもういいかな。
じゃあこれから原作小説の方を買って読みますね……
おしまい