めるの備忘録

ゲーム、映画、本の感想を書きます。

想像以上に進化した続編『新すばらしきこのせかい』

はじめに

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 2021年7月27日、オリンピックで世間がいろんな意味で盛り上がっている中、私は別のことで盛り上がっていた。

 子供の頃にプレイしてその世界観やストーリーにドハマりしたゲーム『すばらしきこのせかい』の続編である、『新すばらしきこのせかい』が発売されたからだ。

 前作が発売されたのは2007年7月27日。2014年に発売されたスマホ版の『Solo Remix』と2018年に発売されたSwitch版の『Final Remix』、そして4月に放送されたアニメ版を除けば丁度14年ぶりの新作である。

 新作ということで当然ハードルは上りまくり、それと同時に不安も募っていた。その理由の7割はSwitch版の追加シナリオなのだが。

 またシークレットレポート回収が前提のストーリーなのではないか。3Dになってバトルの魅力がなくなってしまうのではないか。新キャラたちは前作のキャラと比べて魅力的なのか。と思いながらプレイを始めたのだが、前作に負けず劣らずな良作だったため、その魅力をできるだけネタバレを挟まずに紹介する。

 

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全力で今を楽しめ。

 

令和らしい思春期像

 本作の主人公、リンドウは前作主人公であるネクと比べてかなりトゲは少ない(初期のネクが鋭すぎただけ)。

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 しかし、だからといってキャラが弱いわけではなく、リンドウは実際の友人よりもネットで知り合った顔も知らない人物やTwitterで薄っぺらいポエムを垂れ流している有名人の方を信用するといった、今時の子供らしい拗らせ方をしている。

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 そんなリンドウの友人であるフレットも、誰とでも打ち解けられるノリのいい陽キャなのだが、真面目になることをかっこ悪いと考え真剣になれないという今時な思春期の少年だ。

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 そして見た目から一番やばいやつだと勘違いされがちなのがナギことナギセン。こんな見てくれだがチームの中でも一番精神的に大人で、他人の心情を理解し寄り添うことのできる聖人だ。

 

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 ……最初仲間面してるの見た時ほんと驚いたよね。

 南師猩、私の推しです。

 

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 頭が良さそうに見えるバカみたいな台詞は相変わらずだ。

 前作では敵キャラだったゼタ様だが、今作ではリンドウたちを導く頼れるお兄さん……なんてことにはならず、当然彼にもとある目的が存在している。

 

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※ファッションは前作と同じような仕組み。センスを上げて女装させよう。

 最初の1週間のメンバーはこの4人だが(前作プレイヤーは理解してると思うが死神のゲームが7日で終わるはずがない)、最終的にメンバーは6人、前作の3倍という大所帯になる。

 前作では2人1組で行うはずだったゲームが変化したのにも理由があり、それには新宿死神たちが関わってくるのだが、こいつらもかなりの曲者ぞろいで見ていて飽きない。

 

忙しい操作は相変わらず

 14年前の前作DS版をプレイしたことのある人の中でDSの下画面を破壊した経験のある人は1人や2人ではないはずだ。それほどまでに下画面を酷使するのだが、操作はそれだけではない。

 DS版の戦闘は上画面と下画面に分かれていて、下画面ではタッチペンでネクを操作し、上画面ではパートナーをボタンで操作するといったかなり忙しい作りになっている。

 本作では3Dになったことや画面が1つだけということもあり、戦闘は単純になるかと思いきやそうはならない。

 何をしているかわからないと思うので説明するが、本作は参加者全員がバッジを全て使いこなすことができるという設定で、編成画面ではキャラ1人につき1つバッジを装備することになる。

 バッジにはそれぞれボタンが設定されていて、X,Y,R,ZR,L,ZLの6種類が割り振られている。一応後々スキルを解放して同時に編成できるようにもなるのだが、基本的にはボタン1つにつきバッジ1つしか装備できない。

 そして動画では4人だがメンバーは最終的に6人になるため、基本的には全部のボタンにバッジが装備された状態になる。しかもバッジはただボタンを押せばいいわけではなく、連打するものだったり長押しするものだったりと同じボタンに装備するバッジでもかなり種類が分かれている。

 ……つまり、6つのボタンを戦闘中状況に応じて使い分けその都度適切な入力をしなければならないのだが、これが慣れるまではかなり難しい。リチャージ中なのに必死にボタンを連打していることもざらにあった。

 しかし、慣れるとその爽快感は前作と変わらず、チェインによるバッジ集めもかなり気持ちよかった。

 ただ慣れるまでは必死にボタンをガチャガチャすることにはなる。……多分そのうちボタンが沈んだまま戻って来なくなりそう。

 勿論豚ノイズもしっかりある。逃げるな。

 

最後に

 肝心のストーリーなのだが、驚くことにシークレットレポートを回収しなくてもほとんど理解できるようになっている。それとは別にシークレットレポートで舞台裏を読むことができるけどね。クリア後はしっかり集めよう。

 ただやはり終盤の展開は前作をやっていないと盛り上がりづらい部分もあるというのも否めないので、Final Remixを買ってプレイしよう!

 あと体験版も配信されているので気になった人は是非ダウンロードしてほしい。

 

store-jp.nintendo.com

 

おしまい