廃墟で動画撮影やってみた!『廃深』
探せ、キラッといいところ!桃山みらいです!今日はだいあちゃんと一緒にキラ宿郊外にある大人専用のホテル跡地を探検したいと思います!(雑な同人誌導入)
はじめに
私はホラーが苦手だ。だがそれでもホラーが好きだ。
一見矛盾しているように思えるが私の中でこの二つの感情は両立している。怖いもの見たさに突き動かされた結果、幼い頃から数々のトラウマを脳に刻んできた。
このゲームも配信が予告された時にすぐに購入を決意した。値段は2280円(予約購入は10%オフ)、流石にフルプライス並みの物は期待していなかったがそれでも値段以上に楽しむことができたので、ネタバレありで感想を語っていきたいと思う。
あらすじ
動画配信者の生駒美桜、桜井奈々、白石梓の三人は動画の企画として地元の心霊スポットである『ホテル イザナミ』に訪れる。
本当に幽霊が出るとは思っていなかったが(中盤に動画は本来ほぼやらせのドッキリ企画であったことが奈々の口から明かされる)、三人はホテルに閉じ込められ、着ぐるみの怪物に襲われることになる。こうして三人は脱出のために命がけの探索をすることになる……。
ゲーム内では何故かぼかされているが、完全にラブホテルである。恐らくだが女児がここで遊んでいたという設定のせいでぼかすことになったのかもしれない。
詰みエンカウントは修正してくれ
本編は基本的に横スクロールで進行する。探索でアイテムを集め、ホテルからの脱出を目指すのが目的だ。
しかしそう簡単に探索が進むわけもなく、道中では何度も怪物が襲いかかってくる。
個人的に怪物の見た目はそこまで怖くないが、これは人によって感じ方が変わるかもしれない。
更に三人を襲うのは着ぐるみの怪物だけではない。所々で明らかに着ぐるみとは別の存在が命を奪おうとしてくる。
危険から逃れるためにプレイヤーは適切なアイテムを選択して、適切な位置に使わなければならないのだが、こういった場面でできることはそれだけではない。キャラクターの胸や臀部を触ることで女の子の反応を見ることができる。
製作陣バカすぎて笑った #NintendoSwitch pic.twitter.com/DH9V70J2dw
— める (@me_rry) 2021年4月15日
……この説明でピンときた人もいるかもしれないが、このゲームを販売している会社は『プリズンプリンセス』を売っているところと同じ会社だ。
だからというわけでもないが女の子がメインで肝心のホラーはチープな部分も目立った。
その最たる例がこれだ。
お前それはズルだろ!! #NintendoSwitch pic.twitter.com/PMSvjuBzoj
— める (@me_rry) 2021年4月15日
基本的に怪物から逃げるにはトイレか柱に隠れるしかないのだが、時々絶対に逃げられない位置に出現することがある。
流石にこれは修正してもらわないとストレスが溜まりまくる。
後半からの虚無移動パートがキツイ
問題はもう一つある。それは終盤の怪物が出現しなくなるパートだ。
終盤着ぐるみの怪物を倒し、無事に脱出できるかと言うとそうではない。一応脱出することはできるが、その後黒幕とも表現することのできる存在に三人は殺されバッドエンドである。
それを回避するためには探索を続けなければならないのだが、ほぼノーヒントで見つけなければならず、私は全マップを何周もしてしまった。しかももう怪物は出現しないので本当に虚無である。
そしてバッドエンド回避の方法は、一階にある突然使えるようになった自販機を調べて奈々が飲み物を欲するイベントを起こすことだ。そんなのノーヒントでわかるか。
良かったところ
・ビジュアルはそこまででもないが、いつ出現するかわからない恐怖から探索中も緊張感があり鉈を引きずる音はしばらく耳に残った。
・バッドエンドは目新しいものではないのだがテンプレ展開であるが故の恐怖はあった。梓死亡エンドはラストのイラストも気合が入っていて本当に怖かった。
気になったところ
・やはりただただ虚無の終盤探索パートが辛い。
・とある部屋に攻略に必要なアイテムが集中しているのは少しどうかと感じた。意味のない部屋もあったのでばらけさせた方がい気もした。
・百歩譲って人形の首が切断されて胴体のみが封印されていたのはいいとして、何故自販機の中に人形の首が……?
主人公たちが日常に帰還したのでハッピーエンド
全ての問題を解決して脱出をすれば無事三人は日常に帰還することができる。完璧なハッピーエンドだ。
そして三人の後日談が終わるとスタッフが表示されながらその後ホテルがどうなったかについての後日談がモブ二人の会話で語られる。これがかなり良かった。
ホテルの呪いは人形の呪いに変質して、今後も人を襲い続けることが語られ物語は幕を閉じる。その最後の台詞と演出がかなり怖かったので、是非プレイして自分の目で確かめてほしい。
ただ一つ気になることを挙げるとすれば、結局呪いは残ったままということは三人も再び危険な目に遭う可能性もあるのではないかと感じてしまった。
しかしそんなことは一切語られないので、きっと三人はこれからも呪いとは関係のない動画を撮影し続けるのだろう。そして最終的に美桜と梓は付き合い始めるし、奈々は自分が梓を想っていることに気づいて嫉妬してほしい(百合豚)。
おしまい