めるの備忘録

ゲーム、映画、本の感想を書きます。

エヴァンゲリオン履修RTA:破 『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に』

はじめに

 前回『新世紀エヴァンゲリオンTVシリーズ』を観て次は旧劇場版である『Air/まごころを、君に』を観る予定だったのだが、調べてみると『DEATH(TRUE)²』という作品があった。

 まずはそちらから観たのだが、予想通り総集編に近いものであった。ただキャラごとに焦点を当てた造りで時系列もめちゃくちゃになっていて、想像以上に難解な構成になっていた。

 それだけだとクソ映画感もあるのだが、決してそういうわけではなく、ゲンドウがアダムを移植しているシーンやセカンドインパクト時のシーンがあり考察勢向けなのかなという印象を抱いた。

 ただやはりメインは総集編なのでここでは割愛する。

 そしてその次に観たのが旧シリーズの完結編である『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に』、EOE(The End of Evangelionの略称らしい)とも呼ばれている作品だ。

 

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※ここの初号機カッコいいと思ってたら本編だとゲンドウ食べてるシーンで笑った。

 

本当に最低だよシンジ君

 本編はシンジ君がカヲル君を殺害した直後の時系列で、そして恐らくエヴァを見たことのない人も知っている例のシーンから始まる。

 シンジ君がほぼ廃人状態のアスカをおかずに自慰行為をするシーンだ。

 本当に最低な行いなのだが、それよりも起きて自分をなじってほしいと懇願するシンジ君の台詞が見ていて辛くなった。

 

 

人類補完計画について

 そしてTVシリーズと同じように心が折れてしまったシンジ君を使って人類補完計画が発動する。そのきっかけとなった弐号機の鳥葬が趣味悪すぎてなんだか笑ってしまった。

 TVシリーズでは説明不足で何がなんだかわからなかった補完計画の内容だが、本作ではそれなりに説明されている。

 ゼーレが計画していたものは、 人類を群体から単体生物に強制進化させるもの。そしてゲンドウはそれを利用して初号機と融合してしまった妻との再会を計画していた。……と読み取ったのだが合っているだろうか? 一応Wikipediaを覗いたらそれっぽいことが書いてあったので的外れな考察というわけではなさそうだが、まだにわかなのであまり自信はない。

 

 

リツマヤ、そういうのもあるのか

 人類補完計画が発動し、超巨大化した綾波レイが出現して人々はLCLに還元されて身体が液状化してしまう(意味がわからないと思うが本当にこういう展開である)。それは名有りキャラたちも例外ではなく、オペレーターの三人も悲痛な最期を遂げてしまった。

 その際、それぞれの想い人の幻影を見る。青葉シゲル(CV子安武人)だけは例外だけど。

 そして伊吹マヤの見た幻影が、リツコである。たしかにマヤはリツコに憧れている描写があったのだが、幻影に抱きしめられて喜んでいたり、幻影がノートパソコンに入力したメッセージが「I need you」なあたり、憧れの域を超えているとしか思えない。百合厨歓喜

 

 

気持ち悪い

 ラストはLCLの海の上でシンジ君とアスカ二人だけが生き残るビターエンドだ。

 シンジ君は補完計画が発動していた最中も自分を拒絶する言葉を語りかけていたアスカの首を絞めるのだが、その最中にアスカがシンジ君の頬を撫で、シンジ君は彼女の言葉の真意に気づく。

 そして首を絞めるのをやめ、アスカが「気持ち悪い」と呟いて本編が終了する。

 前回も思ったのだがこれを当時見た人はどう思ったのだろう。私にはその年代の知り合いがいないので割と気になっている。

 アスカがツンデレヒロインであることに気づいて首絞めをやめたと考えたのだが、これで合っているのだろうか。どちらにしても自分を拒絶する人間の首を躊躇なく絞めて殺そうとするシンジ君が怖い。

 

 

最後に

 やはり面白いけど不思議な作品という印象は変わらない。一応旧シリーズ自体はこれで完結なのだが、知り合いに旧シリーズも絶対に観た方がシンを楽しむことができるというアドバイスを信じて良かったという結果を願っている。

 次回は一度見たのだが作業のついでだったのであまり記憶に残っていない新劇場版の序、破、Qを観ようと思っている。良くも悪くもQのインパクトが強いので、その作品の感想がメインになりそうである。

 

つづく